漫画「大阪ハムレット」森下裕美

まさか、このような作風で来るとは…

「少年アシベ」「ここだけのふたり!!」など、4コマギャグ漫画で有名な森下裕美先生の異色作。
これまでの作風とは違い、この漫画は骨太な人間ドラマが繰り広げられる、ストーリー漫画となっています。

これは、さすがに驚きました。
アジタ君みたいなカッパは出てこないのですね。

大阪を舞台に、一話完結の読み切りタイプです。
中学生や主婦など、普通の人々にスポットライトを当てています。

少し特殊な状況に置かれているものの、あの人もこの人も、どこにでもいそうな人ばかり。
強引に例を挙げれば、「中学生日記」に近いでしょうか。
もっとも、「中学生日記」みたいに、唐突な終わり方はしません(笑)。
きっちりと、納得のいく結末が用意されていて、読後感も良いです。

ギャグ漫画を期待すると、面を喰らいますが、ストーリー漫画としては読み応え充分。
とても面白かったです。

大阪ハムレット (1) (ACTION COMICS)Book大阪ハムレット (1) (ACTION COMICS)

著者:森下 裕美
販売元:双葉社
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漫画「ナニワ金融道 」青木雄二

灰原の成長物語

街金で勤め始めた青年・灰原と、融資を依頼に来る人々の人生模様。


この漫画、面白いですねー。
もっと早く出会いたかったです。
世の中の、後ろ暗いお金の仕組みがとてもよくわかります。
素人が、なぜ金融に手を出してはいけないのかも!
(FXは引き際か)
中学校の教科書だったらいいのに、とさえ思いました。


漫画としても、秀逸です。
主人公・灰原の成長がとても早く、活躍を見る度にわくわくします(ほめられた内容とは言えませんが)。
それはまるで、ジャンプ漫画を読んでいるかのようでした。

画力の関係で、衝撃的なシーンさえも淡々とした印象になりますが、それが逆にコワイです。
人の一生が暗転していくのに、みんな無表情なんだもんなー。
煽りまくりの、最近の漫画に食傷気味だったので、とても新鮮でした。


ナニワ金融道 (1) (講談社漫画文庫)Bookナニワ金融道 (1) (講談社漫画文庫)


著者:青木 雄二

販売元:講談社
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漫画「ソムリエ」城アラキ 甲斐谷忍 堀賢一

ワインでみんな改心!

ワインをめぐるエピソードと、高級レストランの極上サービスを軸に物語が展開する、ソムリエが主人公の漫画。

基本的に一話完結で、読後感が良いのが好印象。
ワインひとつであんなに心変わりするものなのか…?
とツッコミたくなるときもありますが、ワインの話と登場人物のドラマをうまく絡める点に拍手。

ワインてすごいんだなー、と思いつつ、縁の無い話だなーとも。
私はお酒に弱いので、ワイングラス一杯で真っ赤になり、真っ青になり、半日動けなくなります。
っていうか、ワインを飲むお金も無いぞー。

ソムリエ (1) (集英社文庫―コミック版)Bookソムリエ (1) (集英社文庫―コミック版)

著者:城 アラキ,甲斐谷 忍,堀 賢一
販売元:集英社
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漫画「働きマン」1・2巻・安野 モヨコ

どちらかというとやる気のない登場人物に共感を覚える…。

超人のごとく働く女性編集者を主人公に、周囲の働く人々を描いた作品。
「男スイッチ」や「働きマン」といった、非常にマンガ的な表現が浮いてしまう感じがありましたが、
回が進むにつれ、そういう誇張は減少。
普通っぽいビジネス漫画になっていきました。

…が、それがハマっていて面白い!
1話ごとに変わるその回の主人公の本音に頷かされることが多いですし、説得力がありました。
他業種のエピソードも興味深いです。

1話読み切りで成り立っているのに、主人公・松方のストーリーはしっかり進行しているという構成も見事です。
一気に二冊読んでしまいました。

もう5巻位まで出ているようなので、まだ楽しめるかと思うと嬉しいです。


表現として、突然挿入される登場人物の独白がわかりにくい感じがしましたが、全体的には絵に勢いがあって見やすいです。
雑誌編集の追い込み時期の表現は、読んでいて気持ちが良かったです。


働きマン (1) (モーニングKC (999))Book働きマン (1) (モーニングKC (999))


著者:安野 モヨコ

販売元:講談社
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