教養「頭脳勝負」 渡辺明 著
将棋の知識がほとんどなくても楽しめる
竜王です。
ラダトームの対岸に城を構え、アレフガルドの地を恐怖に陥れた魔王…ベタですみません。
将棋の世界で若くして竜王の座を獲得、史上初の4連覇を達成した著者の、将棋の解説書です。
将棋の解説書と言っても、細かいテクニックを解説する専門書とは違い、現在のプロの棋士を取り巻く環境や、考えていることなどが重点的に綴られています。
年齢制限を超えてから棋士になった瀬川氏の話や、コンピュータ「ボナンザ」との対戦など、世間でも騒がれた話題も盛り込まれていて、興味深かいです。
プロになるための仕組みや、賞金がどういった経緯で支払われているのかといった、なかなか知ることの出来ない話も多く、楽しみながら読むことが出来ました。
後半は実際のプロの試合を簡単に解説しながら、実戦の雰囲気を紹介しています。
このあたりは将棋のルールを知らないとキツイ内容になっていますが、少しでも将棋を指したことのある人ならなんとか理解できるくらい、やさしく書かれています。
事実、私は将棋で一度も勝ったことのないヘボですが、それでも何となく理解できました。
将棋とはどういう考え方をするゲームなのか、勝つためにはどうすればよいのか、漠然とわかったような気がします。(たぶん)
将棋に興味があるのだけれど、とっかかりのわからない人におすすめです。
巻末に基本ルールも載っているので、この本を片手に将棋の世界に飛び込んでみるのも良いでしょう。
私ももう一度チャレンジしてみようかなあ…。
![]() | 頭脳勝負―将棋の世界 (ちくま新書 688)
著者:渡辺 明 |
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