「筒井版 悪魔の辞典」アンブローズ・ビアス

ついて行けないなあ…。

新聞などでも時々引用される、「悪魔の辞典」。
それを筒井康隆先生が翻訳したバージョンです。

面白いとは思うのですが、国も時代も言語も宗教も、何もかもが違い過ぎます。
私の教養の無さも相まって、さっぱり理解できないものが、非常に多かったです。
無念なり。

筒井先生ご本人が、「現代語裏辞典」というものを執筆されているようなので、そちらに期待してみる方が良さそうです。


筒井版 悪魔の辞典〈完全補注〉上 (講談社プラスアルファ文庫)Book筒井版 悪魔の辞典〈完全補注〉上 (講談社プラスアルファ文庫)


著者:アンブローズ・ビアス

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小説「デバッグガール」北島行徳

オタクと派遣社員。

イイ男を見つけることに心血を注ぐ、派遣OL。
「社長秘書」の肩書きにつられて契約した派遣先は、小さなゲーム製作会社。
そこに待っていたのは、一癖も二癖もある、オタク社員たちだった…!


非常に軽いノリの小説でしたが、とても面白かったです。
派遣の実情やゲーム会社のエピソードも興味深く、一気に読むことが出来ました。
とりあえず、ここ1年で一番オススメかもしれません。
笑いましたー。

特にオススメしたいのは、「オタク」の実情をよく知らない方へ。

「今度入社した新入社員は、どうやらオタクらしい…」
「付き合い始めた彼氏が、なんだかオタクっぽい…」

という方は、ぜひこの小説を「オタク入門」としてご利用ください。
彼らの特徴を的確に描いており、理解に役立つことでしょう。
身近にオタクがいる人にとっては、あるあるネタとして楽しめることと思います。

主人公のドライなツッコミがいい味を出しています。


デバッグ・ガールBookデバッグ・ガール


著者:北島 行徳

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小説「最後の喫煙者」筒井康隆

「説明は、何もないのじゃ」

筒井康隆の短編集。

最後の喫煙者」は昔、世にも奇妙な物語で映像化されました。
確か、作者本人が主人公として出演していたはず。

なんだかありそうな話で、印象に残っていました。

小説の方も、もちろんすごい。
喫煙者が迫害されていく様が、今の世の中、本当に起きつつあるかのようですね。
抗議団体や、これまでの差別の歴史をパロディ化しているようですが、パンチが効いています。

オチも面白いです。


その他、この短編集で印象に残ったのが、歴史を題材にした作品。

本能寺の変の時の豊臣秀吉の動きを、ねじ曲がった世界観で描いた「ヤマザキ」と、

桜田門外の変の騒動をパロディにしている「万延元年のラグビー」。

歴史に疎い私には、どこからかふざけているのかわかっていない部分もあるのですが、
(戦国時代に新幹線が無かったのは、何となくわかりますが)
「史実にあったこと」と「ふざけている部分」の混ぜ方が絶妙で、ふつうに時代小説を読むような感覚で読み進めてしまいました。


あとは、SFとしてすごい発想をしているのに、けっこう適当な感じに終わってしまう、

急流」と「平行世界」。

短編で、しかもああいうオチにしてしまうとは。

贅沢です。

ふつう、あんなすごい世界を思いついてしまったら、もっと余計なことを書いてしまうんじゃないかなあ。


学生の頃は毒が強すぎた筒井康隆も、20代後半になって心が薄汚れてきたのか、面白くて仕方がありません。

何でも笑い飛ばしてしまうパワーがすごいです。

世の中の見方が変わってしまいそう。

こわい。こわい。

最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫)Book最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫)

著者:筒井 康隆
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