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漫画「ハチミツとクローバー」羽海野 チカ

青春じゃああああああ

美大に通う、学生たちの恋愛と友情。
青春ラブコメです。

青春かあ…なんだか遠い日の出来事ですね…。

主人公たちのような、まっすぐな心が、自分にもあったのか、もうそれすらも思い出せないのですが(笑)。
それでも、そんな姿を見ているのは、清々しいものです。

ちょっと間違うと、ものすごく暗くなってしまうようなエピソードも多いのですが、
(野宮さんとか、リカさんとか、森田先輩の過去とか…ね)
随所に散りばめられた、おふざけが、見事にそれを吹き飛ばしてくれます。
見事な構成です。

みんな、結局はイイやつなのも、読んでいて安心感がありました。

全て読み終わったあと、自分まで、何か大切なものが思い出に変わってしまったかのような、喪失感を憶えました。
もう読めないのが、本当に寂しい。
竹本君とか、大学出たあとも、よい人生が送れるよう、祈りたくなるくらいです。

あー、あんなに純粋でなくていいから、恋がしたくなりました。
ていうか、もうちょっと、ちゃんと生きよう。

…そう思わせてくれた、作品でした。


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著者:羽海野 チカ

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漫画「うしおととら」藤田 和日郎

これだから、漫画はやめられない。

社会人になると、漫画でさえ読む時間をとるのが難しいときがあります。
情けない話です。
しかし、一度読み始めたら、睡眠時間を削ってまで、一気読みをしてしまったのがこの漫画。
とりあえず、社会人になると、漫画全巻をまとめて買うくらいの、経済力が手に入るのはありがたいのですが…。
は~、面白かったです!
学生時代、完全にスルーしていたのを後悔しました。
サンデーは、コナンしかチェックしていなかったからな~。


お寺の息子である、中学生のうしおと、そのお寺の蔵に、「獣の槍」で封印されていたバケモノのとら。
二人は反目しながらも、次々と巻き込まれる妖怪との戦いに、力をあわせて戦います。
しかし彼らの運命は、とらと「獣の槍」、そして、うしお自身の因縁により、絶対的な悪との戦いへと導かれるのでした…。


章単位でまとめられた、一つ一つのエピソードがどれも面白く、文句なしなのですが、中でもよかったのは、やはりラストバトル。

あれだけの大風呂敷を広げ、期待を持たせる演出を続けた挙句、それを裏切ることなく、書ききってくださったのは、ただ、ただ、感謝、です。
(期待させてくれるだけで、漫画は十分に価値がありますからね~…)

あれだけのキャラ数と、伏線を、最後にまとめきるとは!
すごかったです。
TVゲームで言うと、私は「MOTHER2」のラストバトルが大好きなのですが、あれと同じ感動がありました。
最後に全員集合!という演出は、体験している人間に、作品との一体感がなければ成立しません。
TVゲームや漫画は、他のメディアでは考えられないほど、長い時間を主人公と共にします。
それが見事に、最後の感動を生むわけですね。

あとは、鏢さんと紅煉のバトルが特に良かったです。
誰と誰が戦って欲しいかといったら、やはり、この組み合わせ。
戦いの結末も、あれ以外ないでしょう。

そして、白面が何度も紅煉を呼び寄せようとするシーンが、鏢さんの功績を、何よりも称えているわけですね。


本当に、声を押し殺せなくなるほど泣きました…。
私生活が堕落するほど、面白い漫画をありがとうございました。
(そういう意味では、学生時代にスルーしたのは正解かもです)

次は「からくりサーカス」だ!
(また睡眠不足だ!)

うしおととら (第1巻) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)Bookうしおととら (第1巻) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)

著者:藤田 和日郎
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小説「野球の国のアリス」北村薫

野球は、最高!

小学生野球のピッチャーとして、活躍していたアリス。
女の子であるため、中学進学後は野球から離れななければならないと覚悟していました。
そんな彼女はある日、以前に取材を受けた、新聞記者の「ウサギ」さんを見かけます。
何気なく追いかけていった、先にあったのは鏡。
そしてその奥には、野球がおかしなことになっている、もうひとつの鏡の世界が待っていたのでした…。


子供向けに書かれた作品なのですが、読み応えは十分。
楽しく読むことが出来ました。

野球の話は大好物なので、たまりませんでした。
中学野球には参加できないため、野球を諦めかけていた、ヒロインのまっすぐな気持ちの強さがいいですねー。
そのほかの登場人物も、個性的で楽しかったです。

序盤のノリが、児童書でも相変わらずの「北村節」なので、付いていくのに戸惑うところもあったのですが、なれてしまえば気持ちのよいテンポでした。
適度にご都合主義なのも、作者の遊び心を感じさせるもので、心地よかったです。

試合のシーンも、長すぎず、短すぎず。
実力豊かな主人公たちの活躍は、胸躍る見せ場です。
しかし、マニアックにならない分量に抑えたおかげで、適度な緊張感が醸し出され、飽きることがありませんでした。

やはり野球は最高です。
春と夏の二色に彩られた、「不思議な国」の、楽しい物語でした。


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著者:北村 薫

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小説「虐殺器官」伊藤計劃

自由とは?

テロと、核戦争ののち、暴動と虐殺が多発するようになった近未来の物語。
主人公は、暴動を抑えるために首謀者を暗殺する、アメリカの特殊部隊の大尉です。
彼は任務をこなすうち、世界各地で起きている暴動に、常にかかわっている謎の人物の存在に気が付きます。
いったい何者なのか?意図的に暴動、虐殺を誘発することなど、出来るのでしょうか…?


日本人の作品ですが、小説の舞台がアメリカということもあって、海外のSF大作!といった印象です。
言葉の定義や、思考、世界の描写が緻密で、「知的な」SFを好む方々にとっては、極上の作品になることでしょう。

もっとも、私には難しすぎて、3回くらい意識が飛んだのですが…。


それでも、展開がダイナミックで、謎の盛り込み方も巧みなので、楽しい読書を満喫できました。
オチもお気に入りです。

悪い意味ではないのですが、あのオチは、アメリカ人には書けないだろうなあ…。


虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)Book虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)


著者:伊藤 計劃

販売元:早川書房
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